家づくりと同時に決めていきたいのが、外構設計ですね。アプローチや庭、駐車場など、決めることがたくさんあります。それによって、間取り設計にも関係してきます。
その中で必ず必要なものなのに、忘れがちなのが「郵便ポスト」の位置です。なかには、「ポストの位置は重要なの?どこでもいい」と考えているかもしれませんが、実は外構設計において、ポストの位置は、「防犯」と「生活動線」が関わる重要ポイントなのです。
郵便ポストを玄関から離れた道路の付近に設置するメリット・デメリット
郵便ポストを道路沿いの玄関から離れた場所に設置すると、見知らぬ人が敷地内に出入りすることを防ぐことができるため、防犯面でも良いですし、敷地内に人が入ることによる精神的負担を軽減することもできます。
デメリットとしては、玄関から離れているために郵便物にいたずらをされたり、盗まれてしまったりする心配がありますが、これは郵便ポストにロック機能をかけることでリスクを軽減することができます。
郵便ポストを玄関の近くに設置するメリット・デメリット
玄関の近くに郵便ポストを設置すれば、雨の日や朝方でも郵便物を取りに行くのが楽になります。
特に、玄関の軒や庇の下だと雨の日に郵便物を取りに行く場合も濡れる心配がないので利用しやすくなります。また家の外まで赴く必要がないので、服装やメイクを気にせずに郵便物のチェックができるのも嬉しいですよね。
しかし、玄関のそばにポストがあると、見知らぬ人が抵抗なく玄関のそばまで来てしまうため、防犯面で不安があります。特に、ポストと一緒にインターホンまで玄関の近くに設置してしまうと、色んな方が玄関近くまで来てしまうことになるので注意が必要です。ただし、郵便物を外まで確認しにいくのが大変だと感じるお年寄りの方や、家の中にいながら郵便物を受け取れることにメリットを感じる人にはおすすめです。
ポストの種類は3タイプから選ぶ
置き型ポスト
- 好きな場所に置くだけで簡単に設置できる自立式
- ポスト本体が大きく、設置場所に広いスペースが必要
- 強風で転倒する恐れがあるため、重りや固定器具を使用するケースもある
- 郵便物の取り出し口が上にある商品が多く、ポストの前にまわる必要がない
- 宅配ボックス一体型の商品もある
壁掛けポスト
- デザインが豊富、外構の雰囲気に合ったものを選びやすい
- ポスト本体が小さく場所を取らない、設置場所が選びやすい
- ビスでの固定が一般的、電動ドリルを持っていればDIYでの設置も可能
- 郵便物の取り出し口が前にある商品が多く、ポストの前にまわる必要がある
埋め込みポスト
- 投函口が前、取り出し口が後ろにあるため、郵便物をラクに取り出せる
- 壁面に穴を開ける必要があるため、設置には工事が必要でDIYは不可能
- 埋め込み用の穴を開けられる場所など、設置場所が限定される
- 投函口が目立たないので、スタイリッシュな外構を演出できる
- 取り出し口が後ろにあるので、郵便物を盗難される可能性が低い
- 家の外壁に埋め込む場合、家の気密性が損なわれる場合がある
郵便ポストの位置決めは、意外と忘れやすいポイントですね。早めに位置だけでも検討してくださいね。