家づくりで切っても切れない予算ですが「予算オーバーをしてしまった」というケースをよく耳にします。
予算内で家づくりをしたいけど、やりたい事がたくさん出てきて予算オーバーぎみという方も結構いらっしゃるんですね。
では、どうすれば予算オーバーをせずに家づくりができるのでしょうか?
家づくりで予算オーバーした時に一番重要になってくるのが「何が予算オーバーの要因になっているのかを把握する」ということです。
予算オーバーの要因を把握することで、あまり重要でないことにコストが掛かっていたというのを避けることができます。
【家の大きさ】
家のコストを一番大きく左右する要因はやはり家の大きさによって家の価格というのはかなり変わってきます。
当たり前のことですが、家を大きくすればするほど家のコストは上がっていってしまうんですね。
そのため、家をつくるときに優先するのは大きさなのか、使い勝手や仕様が優先なのかという部分をあらかじめ考えておくと、ムダに大きな家でコストが上がるというのを防ぐことができます。
例えば、家の要望を伝える時に「家の大きさは40坪くらい」と伝えるとします。 実家や友達の家の大きさが40坪だったからといった理由や、やはり家は40坪くらいある方がいいなど、何となくの感覚で家の大きさを伝えてしまうケースが多いのですが、実はこのような形で家の大きさを伝えるのはあまり得策でないケースがほとんどです。
その理由は、40坪と言う縛りができることで40坪に合わせて間取りをつくることになり、場合によっては間取りに無駄なスペースができて間取りが間延びしたり、無駄なスペースを作るために予算オーバーしている何てこともあります。
家の大きさというのは要望を取り入れた結果として40坪になるのであって、40坪の家を建てるのが目的ではないですよね。
「どれくらいの大きさの家が希望ですか?」と聞かれたら、あくまで目安という点をしっかり伝えるのが重要となり、予算オーバーを防ぐことにもつながります。
また、部屋の大きさを伝える場合も何かしらの理由があって〇〇帖欲しいという場合は別ですが、その他の場合はできれば〇〇帖くらいで詳細は任せるというくらいの方が上手くいく場合が多いです。
優先順位を決めて、家の大きさや部屋の大きさを伝えると予算オーバーを防ぐのにかなり効果的ですね。
【家の形を複雑にする】
例えば、40坪の家が2つあるとします。 1つは真四角の40坪の家。、もう1つは中庭がある40坪の家。、大きさは同じ40坪の家ですが、この2つの家を比べると中庭のある家の方が真四角の家よりもコストはアップします。
その理由は、中庭がある分だけ外壁も多くなりますし家をつくる手間も増えてしまうので、同じ40坪の家でもコストアップになってしまうんですね。
同じように家の凸凹についても言えます。
家が凸凹すればするほど、角の処理に手間とお金がかかるようになるのでコストアップの要因になってしまいます。
もちろん、凸凹があるか無いかで家の外観にも影響するので一概に凸凹が無い方がいいとは言えませんが、ムダに意味の無い凸凹はできるだけ抑えた家の方がコストは下がります。
家全体を見てみて、やけに凸凹が多い家の場合は家の形自体を見直してみるのもいいですね。
下屋がやけに多い家や、変な位置に下屋がある家もコストアップの要因ですね。
【内装や設備に高価の商品】
内装と設備の例を挙げてみると・フローリング ・クロスや珪藻土などの壁材 ・ドアや引戸などの建具 ・キッチンやお風呂など特に設備については一番コストアップの可能性を秘めています。
例えばショールームなどで見栄えを良くするため標準品では無いものを多く使っていますが、同じ様な雰囲気の家を建てようと思うとビックリするくらいの価格になる場合があります。
そのため住宅会社や工務店を選ぶ場合は標準仕様の家も見ておくことで、「予算オーバーで全く建てたい家と違った」ということを防ぐことができます。
ちなみに、内装は色の濃いものと白いものは比較的コストを掛けなくても見栄えしやすいので、どうしても予算オーバーするなら濃いものか白い物を選ぶのも1つの方法と言えます。
その他に、コストとの関係が意外に大きいのが階段。
普通の箱形階段と呼ばれるものであればそんなにコストは掛かりませんが、例えば鉄骨階段にするなどデザインにこだわればこだわるほどコストアップの要因となります。
そのため階段も、コストアップが気になる場合は押さえておきたいポイントですね。
【造作にこだわる】
家を建てるときについついアレもコレもと作り付けでいろんな物を作りたくなりますが、知らない間にコストがとんでもなく掛かっていたなんて事も。
もちろん、造作工事は家を建てている時に作るのが一番効率的なので、ついつい増やしてしまう気持ちもよく分かります。
では、造作工事をみる時はどこに注目すれば予算オーバーを防げるのでしょうか?
造作工事の価格は仕上がりやどんな材料を使うかでコストに大きく影響してきます。
材料と手間がどれだけ必要なのかでコストは大きく変わってくるので、見せる場所と見せない場所を上手く分けながらコストを調整したいですね。
良く見てみると実際あまり必要無い部分にコストが掛かっていたりして、予算オーバーの要因となっている場合もあります。
見積りを見るだけではイマイチ分かりにくい部分も多いので、何が予算オーバーする要因となっているのか、そのことを頭に入れておくだけでも家づくりに必要なお金の全体像はかなり把握しやすくなります。
ぜひ必要のない部分を省いて、必要な部分に力を入れた予算オーバーにならない家づくりをして下さいね。
それでは、また ^^/