出会ったばかりの頃は、ライフプランの作成、土地探しや住宅ローン、家の仕様などの一般的なお話しが多いですが、具体化してくると間取り作成のお打合せに進んでいきます。
私が家づくりをお手伝いさせていただく中で、みなさんに必ず「家づくりは楽しんでください」とお伝えします。家づくりにおいては、多くの方が一生に一度、出来るか出来ないかという、人生の中でも大きなイベントの一つです。その家づくりが、楽しい思い出の一つになるのか、つまらなく苦い思い出になるのかは、言い換えれば人生にとって大きな違いがあると思うからです。
もちろん家づくりにプロとして携わる以上、私なりにお客様には納得や満足いただけるよう、最大限の努力はしているつもりです。しかし、この部分の評価については、僕が決める事ではなく、お客様がご判断されることですし、まだまだ努力し続けなければならないと思います。
お客様を守る覚悟
家づくりは本当に様々なことを打合せしていきますし、プライベートなお話しもたくさんします。出会いからお引渡しまでの期間だけを考えても、それぞれのご家族に関わる時間も長く深いです。そして家は引渡しをすれば完了ではなく、その後、数十年にわたりメンテナンスが続きます。ある意味本当の家族のように長くお付合いさせていただくご家族もいらっしゃいます。
自動車のように、5年や10年で買い替えることも少ないため、一度、オーナー様になっていただいたご家族は、基本的にはずっとオーナー様のままであることが多いです。そのご家族のお子さまの成長も見届けていくことにもなります。幼稚園に入園した、小学校に上がった、中学生になった、受験をしたなどは毎年のようにお聞きする話しです。
また、若いご夫婦なら家族が増えた、初めは単世帯でお住まいでしたが、ご両親と同居を始めたというご家族もいらっしゃいます。そういう意味では家づくりに携わるということは、そのご家族の人生の1ページに刻まれることになりますので責任も重大です。
だからこそ、覚悟を持って向き合わなければいけませんし、私の中では単なるお給料をいただくための仕事という位置づけではなく、住まいという分野ではオーナー様を守る存在であると考えています。
自分が楽しくなければお客様も楽しくない
そんな家づくりですから、自分が心から楽しめなければ、お客様は絶対に楽しくないはずです。土地探しのお手伝いをする、間取りを考える、住宅ローンの検討をするなど、仕事ではあるものの、どれだけお客様に楽しくお伝え出来るか、お客様にワクワクした気持ちで話しを聞いてもらえるか、ここも大事にしている部分です。
お客様に楽しいと感じていただければ、きっと自分も楽しいし、そのような打合せが出来ていれば、家づくりをきっと上手くいきます。
事務的に必要なことをお伝えするだけでは、やはり聞いている側もつまらないですし、プロとしてダメなものはダメ、多少厳しいことでも伝えた方がよいと判断することは、遠慮なく伝える。そして上手くいったら、自分のことのように嬉しい。この繰り返しです。
まとめ
ご縁をいただき、一緒に家づくりを進めていただけることになったオーナー様はもちろん、家づくりに迷ったり、悩んだりしている方々の、少しでも解決のきっかけになるようなことを伝えられたら嬉しく思います。何か気になることがありましたら、遠慮なくご相談ください。
