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固定資産税の評価

勝彦 Katsuhiko

「外構工事が完成していると、固定資産税が高くなるので、一年後とかに先に延ばした方がいいのでしょうか?」とよくあるご質問をいただきます。みなさんは、どう考えますか?

固定資産税は不動産を取得した以降、所有し続ける限り毎年かかります。もちろんできれば安い方が嬉しいに決まっています。しかし間取り検討や設備の商品選定の際に、そこまで考えて判断される方は少ないですし、あまりにも固定資産税を気にしすぎるのは、本末転倒だと個人的には思います。

建てる前に知っておきたい、家の固定資産税がUPする項目をまとめてみました。各市町村によって評価の違いはありますが、少しでも参考にしていただければと思います。

外部

まずは家の外側になりますが、外観の屋根の角度(勾配)によって固定資産税の評価が変わります。急勾配の方が固定資産税は高く、緩やかな勾配は安くなります。屋根勾配の目安は4.5寸~5寸が標準とされていて、それより急な勾配の場合は加点され、3寸より緩やかな勾配の場合には減点されるようです。

また屋根形状の違いによっても固定資産税は変わります。一般的な住宅に用いられることの多い形状では、固定資産税が高い順に、切妻→寄棟→片流れとなっています。

次に屋根に用いる材料については、固定資産税が高い順に、ソーラーパネル一体型→瓦→スレート→ガルバリウム鋼板の順になります。近年、一般的な住宅で使用されている屋根材の中では、ガルバリウム鋼板が最も低い評価になっています。また軒の出は、長い(深い)ほど固定資産税は高く、短い(浅い)ほど安くなります。軒の出は45cmを標準とされています。

次に外壁材の中で、固定資産税の評価が最も高いのは、タイル仕上げとなります。続いて漆喰→サイディング→ALCパネルと続き、屋根材同様、実はガルバリウム鋼板仕上げが最も低い評価になるのが正直驚きました。

カーポートなどの駐車設備は、柱で屋根を支えているカーポートで、3方が壁で覆われていないタイプであれば、固定資産税はかかりません。その一方で、3方が壁で覆われているガレージタイプや、住宅の一部に組み込まれたビルトインガレージについては、固定資産税の対象になります。

内部

家の内側の仕上げについてですが、まずは天井からお伝えをしていきます。天井高さは、2m40cmを標準として、それ以上なら加点され、それ以下なら減点されます。そこで心配になるのが吹き抜けの扱いですね。空間の一部に設けられた程度の吹き抜け?(表現がかなり曖昧)は、固定資産税に影響がないと言われていますが、あまりにも大きな吹き抜け?(表現がかなり曖昧)は加点されるそうです。ちなみに勾配天井については、加点の対象になるそうです。

続いて内装の壁仕上げについてですが、基本的にはビニールクロス貼りの仕上げが一般的となります。漆喰や珪藻土などの塗り壁で仕上げた場合には、やはり固定資産税はUPします。

次に床材ですが、こちらもご想像の通り、一般的な複合フローリングに比べて、ムクの床材を採用すると加点されます。また大理石やタイルを採用した場合には、かなり加点されるようですので、一部でも採用を検討されている方がいらっしゃれば、気をつけくださいね。

少し疑問なのが、かなり一般的となっている、カメラ機能付き玄関ドアホンは、カメラが付いているだけで加点され、呼鈴だけの場合は、大きく減点されるようです。

まとめ

細かくチェックしていくとキリがありませんね。間取りや設備の採用を検討する時に、「固定資産税がUPするなら止める!」くらいの希望なら、建てる前はあれほど欲しかったけれど、引っ越して落ち着いて考えてみると、いらなかった!となる可能性も十分にあります。採用するかどうか迷った時は、「仮に固定資産税がUPしても、どうしても採用したいのか?」という視点で考えてみるといいかもしれませんね。

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勝彦 Katsuhiko

はじめまして、家づくりアドバイザーの蓬田(よもぎた)です。
実は私もココ江原工務店で家づくりをしました。(OBです!)
江原工務店で家づくりを経験した私だからこそ江原工務店の良さを皆さまにしっかりお伝えできると思います。
皆さまの家づくりを全力でお手伝いしていきたいと思っておりますので家づくりでお悩みの方、ぜひご相談をお待ちしております!!

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