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サッシの配置(採光編)

設備

こんにちは。住まいるアドバイザーの倉科です。

間取りを考えるときに、日当たりを気にされる方は多いです。

ですが、日が差し込みにくい土地は少なくありません。

そこで、採光を最大限に生かしたサッシの配置が重要になってきます。

天窓

屋根部分に取り付ける窓です。

天井に窓が付くので、照明の代わりに太陽の光が入ってきます。

とても明るくなりますが、日焼けが気になる女性には対策が必要です。

経年変化に耐えうる施工をしていないと、雨漏りの原因になります。

玄関ホールや吹き抜けなど、台風のような突風が入る可能性のある空間に設ける場合

天窓部分に圧が加わり、吹っ飛ぶ可能性があるので、配置にも注意が必要です。

高窓(ハイサイドライト)

天窓に続いて、日の光が差し込む窓です。

こちらは、壁の高い位置に取り付けます。

天窓と異なり、雨漏りの心配もありません。

脚立や椅子などを用いれば、お手入れすることも可能です。

また、通常の窓とは違い、外部からの視線を避けることができるので

プライバシーが守られます。

足元の窓

足元の光は、暗さを強調させます。

薄暗い空間の足元の窓は、落ち着いた雰囲気を演出します。

映画館や劇場などの照明効果と似ていますね。

ただ、和室など床に直に座る空間に設ける場合、

くつろいでいる姿が外に丸見えになる可能性があります。

寝転がったときに落ち着かないような場所には気を付けましょう。

横スリット窓

居室を見渡した時、空間の広がりを感じる窓です。

高窓や足元窓の効果を高めてくれます。

縦スリット窓

居室の天井高さを高く感じさせる窓です。

吹き抜けに取り付ければ、より高さを強調してくれます。

TVの上に、高採光の窓が取り付けられた場合、逆光でTVが見えなくなることがあります。

TVの両脇に設けることで、光を抑えつつ空間の広がりを演出します。

配置予定の方角

東の窓は、夏場の早い時間に明るく高温になります。

寝室には日除け対策をしないと5時に起こされてしまうかもしれません。

南の窓は、日中の光を取り入れてくれます。

夏場は上から、冬場は低い角度で光が入るので、軒の出に注意が必要です。

冬場の採光を尊重しつつ、夏の強い日差しを抑えたいですね。

西の窓は、夕日が差し込む窓です。

夏場、西側の窓が熱いのは、夕日が沈んで日差しの角度がきつくなり、

暑い日差しを取り入れてしまうからです。

これは、日の出の光を受ける東の窓も同じ原理で熱くなります。

北の窓は、日中の日差しの量が大きく変わりません。

図書室や美術室の窓のイメージです。

昔の住宅とは異なり、断熱効果も高く感じられる空間なので

お子様の部屋や寝室に最適です。

お部屋の用途に合わせて

窓の設置方法は、採光だけでなく、通風にも影響してきます。

どちらの場合も、周りの環境と日の入り方で、効果は全く変わってきます。

現在、日本の住宅の窓は少なく、高密度・高断熱化しています。

窓の性能が上がっていても、窓面積が増えるほどに不利な状況です。

採光の取り方に配慮し、断熱効果を高める必要があります。

お部屋の用途や生活スタイルに合わせた、採光を検討していきましょう。

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