最近の住宅は性能をあげて省エネに暮らすことを考えた家が多くなりました。当社でも「エコな家」は、エアコン一台で家中を均一な温度に保つことを考えて開発した家です。
考え方としてはドイツで主流のパッシブハウスの考え方を80%ぐらい取り入れ、自然の太陽の力を利用しつつ、その温度をしっかりと保てる性能の家、高気密・高断熱の家をつくることを意識しております。
今後生活していく上で、家の光熱費は家計にとって大きな失費になります。長い目で見てその光熱費を減らすことができれば、毎日の生活の助けになるはずです。
家の性能をあげるには、やはり断熱性能と気密性を上げなければいけません。しかし、その性能と比例して価格も上がってしまうのは現状です。
価格を抑えつつ、断熱性のいい家がつくれれば一番いいのですが、なかなか難しいところです。そこを考えた時に、当社が注目したのがパッシブハウスです。
パッシブハウスは、自然の太陽の熱を利用して家を暖めることを考え、夏の暑い日差しは遮り、エアコン性能を高めることができます。もともと電気をあまり使わないで済むように設計することを考えた本当の意味でのエコな家です。
しかし、その温熱環境を確保するために、設計段階ではいろいろな条件が必要になってきます。
①窓の大きさ、性能
断熱性に一番影響する部分、それは窓です。壁の断熱性能が良くても窓の性能が悪かったり開口が大きいと、その部分からの熱損失が大きくなり断熱性の低下につながります。断熱性を考えるのであれば、アルミサッシやアルミ樹脂複合サッシでは物足りなく、オール樹脂サッシを使うことは必須です。
太陽の光を取り入れるため、南の窓を大きくし、その取り入れた温度を逃がさないようにするために、南以外の東、西、北の窓は小さくすることが必要です。
また、カーテンやブレインドを利用して日差しを調整する必要があります。
②夏の日差しをカットする
春、秋、冬の間は南の大きな窓により日差しを取り入れますが、真夏の暑い日差しは遮らなければいけません。そのために大切なのが屋根の軒になります。パッシブハウスでは軒の出と庇によって、夏の高い位置からの日差しをカットする設計になっています。
③家の向き
パッシブハウスでは家の向きを真南に向けることが必要になります。日差しを有効に取り入れるためには、家の南面が真南に向いている状態が一番効率がいいからです。狭小地ではかなり難しい条件になってきますね。
④断熱材の性能
断熱材に関してはいろいろなものがありますが、高性能に越したことはありませんが、工法によって価格帯がかなり変わってきます。どの断熱材がいいのかは、その会社の考え方によって変わるので、一概に何がいいかは言えないところです。
ちなみに当社では、断熱性、気密性と価格帯のバランスを考えてアクアフォームを採用しております。
⑤吹抜け
エアコン一台で家中をほぼ均一な温度に保つためには、家の中の気流の流れが重要になってきます。そのため、パッシブ住宅では吹抜けは必須で、その吹抜けによって一階と二階の温度をほぼ均一に保つことが可能になります。
上記の説明をまとめると、家の間取りが性能数値にかなり影響してくることがわかると思います。そのため、パッシブ住宅を考えるときは、設計段階での自分たちの間取りの希望がかなうかどうかというハードルがあることは事実です。
温熱環境を重視するために、希望の間取りが叶わないということもよくあることです。当社ではその部分をできるだけ解消したいという思いで、80%パッシブ住宅の開発に力を入れました。
ここ小田原地域の暖かさを考え、この地域に合った性能であればいいということをコンセプトに、お客様の間取りのご希望を優先する部分を取り入れています。
いくら冬暖かくて夏涼しい住宅とはいえ、使い勝手は悪い家では本末転倒です。そこをバランスよく考えた家が当社の「エコな家」になります。
毎日の生活をもっと快適にするには、温熱環境や省エネに対応した住宅を選択することはかなりプラスになると思います。
当社でももっと性能のいい家を手の届く価格でご提供できるようにがんばります!^^