私が自分の家づくりをしたのは、平成11年ですかね。まだ私が27歳で地元の工務店で大工職人として働いていた時です。
18歳から工務店に弟子入りし、いつかは自分の家を自分で建てるという目標をもってがんばっていました!
その夢は27歳で実現することになりましたが、この自分の家づくりでたくさんの家づくりをする上での大切なことを学びました。
それは、家づくりのお金の問題です。
私が家づくりを始めるにあたり一番最初にしたことは、かっこいい家がたくさん掲載している雑誌を見あさりました。
また、ハウスメーカーの住宅展示場を手あたりしだい見学に行き、たくさんのおしゃれでかっこいい家を見学しました。
それはそれで参考にはなりますが、家の金額のことなどよくわからず、それらを見ることによって「自分もこんな家が建てれるんだ!」と理想がどんどん上がっていってしまったのです。
実際自分の家づくりをはじめた時は、「おしゃれでかっこいい家にしたい!」という考えが先にたって、予算をかなりないがしろにしてしまいました。おしゃれな家ばかり見ていた私は、理想があがり妥協ができなくなっていたのです。
大工職人だった私は、家をつくる技術は何も問題ありませんでしたが、家づくりの資金計画については、まったくの素人だったのです。大体このくらいだろうといういい加減な計算で家づくりを始めてしまったのです。
その結果、小さいですがおしゃれな家にはなりましたが、予算が足りなくなり、家づくりをしたあとの生活がとても厳しくなってしまったのです・・・。
その生活は本当につらい日々でした。100円のお金を切り詰める生活が続き、折角家が完成したのに、それと同時にお金の苦しい生活が始まりました。
しあわせなマイホーム生活が始まるはずが、不幸せなマイホーム生活になってしまいました。
そんな思いをして、家づくりの資金計画の大切さを学び、今の工務店の理念としてしっかりとした資金計画をお客様にはしていただくことを大切にしています。
ーまとめー
ここで皆様にお伝えしたいことは、家づくりを始めるにあたり、自分たちの理想の家を描く時に気を付けていただきたいということです。
ハウスメーカーの展示場や雑誌に載っている家は、かなりおしゃれな家や一般的には現実離れした家が多いです。予算に余裕がある方は問題ありませんが、余裕がない場合は見た目にこだわりすぎると予算が厳しくなりますので気を付けましょう。
正しい順番は、まずは自分たちの資金計画を出してみて、その予算に収まるような家づくりを考えることが重要です。先に理想が膨らんでしまうと、あとでなかなか妥協ができなくなるので気を付けてください。
自分たちの自己資金がいくらで、住宅ローンの借入がいくらで、月々の支払いがいくらで、ということをしっかり出してみて、それが自分たちのライフスタイルで支払っていけるかを家計から考える必要があります。
皆様はいかがですか?資金計画の前にマイホームの理想が膨らみ過ぎていませんか?もちろん予算に余裕があれば構いませんが、資金的な事がよくわからないと言う方は要注意です。
家づくりは家を建てたあとの生活の方が重要です。そこをしっかり考えて家づくりに望んでくださいね。
家づくりがんばりましょう!!^^