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家の建て替えに必要な費用

勝彦 Katsuhiko

長年慣れ親しんできた家でも時間が経つに傷んできてしまい、住むのに不便を感じてしまうこともありますよね。

家の建て替えはそれまで住んできた家を壊すことになるので勇気がいります。

でもその分、今の生活で何が不便なのかが明確になっていますし、建て替えるならその不満を解消した快適な家にしたいですね。

建て替えのタイミング

たとえばライフスタイルの変化に関しては、家族が増えて今住んでいる家が狭くなってしまった。反対に子供が巣立ったのに家が広くて、掃除や管理が大変なので、最適な広さにした上で快適な家にしたい場合や、親御さんとの同居、介護など、今の生活に家の大きさや造りが合わなくなってしまったというのが、家の建て替えのきっかけになってきます。

また、建物が老朽化してくると、生活環境、特に暑さ、寒さの点で体へのダメージが大きくなってきます。

特に昔の家は気密性が悪く隙間が大きいので、外の暑さや寒さというのが家の中に入りやすい家が多く、それが原因で冷暖房を付けたとしてもあまり効果が無いということもよくあります。

その他、耐震性に不安がありや台風などの災害に弱い場合など、身体の健康や命を守るという、家の役割に不安を感じる場合も家の建て替えが視野に入ってきます。

このように、ライフスタイルがある程度固まり、さらには今の家に住み続けることで、生活環境のマイナス影響が大きいと感じられる場合、ちょうどよい家の建て替えのタイミングと言えます。

建て替えの時のポイント

土地を購入する場合と家の建て替えの場合の大きな違いとして、敷地の詳細情報の違いというものがあります。

土地を購入する場合、たとえばお隣さんとの境界はどこかハッキリしていることがほとんどですし、インフラの整備状況や家を建てるのにどういった工事や許可が必要かが明確にされています。

不動産会社が土地を売るのに「重要事項説明」という敷地状況を詳しく記したものが必要になるので、必要事項は不動産会社が予め調べた上で売りに出されています。

一方、家の建て替えの場合は土地の売買がないので、敷地情報に関しては曖昧な部分も出てきます。

たとえば、古い家であればお隣との境界がハッキリしていないというケースまあります。

どこが境界かは大体分かっているけども、境界杭など明確にどこが境界か分かる物が無いというケースは結構多いです。

このように境界がどこか分かる物が無い場合、どこが境界かはっきりさせる必要が出てきます。

また、下水などのインフラを新しく入れ直す必要があるケースもよくあります。

たとえば下水道が整備されていない地域では、浄化槽を入れる必要がありますが、昔の家だと近くの水路に垂れ流しをしている場合もあったりなど、曖昧な形で下水処理をしているケースもあります。

大らかな時代であればそのような事があったとしても、今の時代は汚水処理がしっかりなされていないと家を建てる事はできません。

そのため、「インフラの整備に思わぬお金が掛かってしまった」というようなケースもあります。

家の建て替えの場合、実際に住宅会社に行って敷地を見てもらい、間取りと資金計画書を作ってもらわないと、どのような手続きが必要で家以外にどれくらい費用が必要になるかが分かりにくいと思います。

その一方で、建て替えの場合は長年その場所に住んでいた人だからこそ分かる情報というのもあります。

たとえば、敷地内のどこが日当たりが良くて、居心地の良い場所なのかも把握しやすいですし、近隣の家に配慮した方がよい場所があるのか?ないのか?が分かるのも、家の建て替えならではの情報と言えます。

また、今の家が寒い、暑いといった生活環境や、間取りで不便に感じているところなど、一軒家に住んでいるからこそ「新しい家ではこうしたい」という判断が付きやすいというメリットもあります。

そのため、家を建て替える場合は家の情報や今思っている不満点を書き出しておくと、実際に家の打ち合わせが始まった時の有効な材料となってくれます。

また、家の建て替えの場合、長年住んでいる家に思い入れがあるので壊すのがためらわれることもあります。

そんな場合、今ある家の一部を新居のどこかに使ってあげるのもいいですね。

たとえば立派な柱や梁など構造材がある場合は新居のどこかで見せ梁に使ってみたり、愛用してきた床の間があるなら新居の和室に使ってみたりなど、新しい家に上手く組み入れてみるというのも建て替えならではです。

ちょっとした遊び心を持って住宅会社に相談してみるのも建て替えの楽しみと言えますね。

建て替えの費用の目安

家の建て替えの場合、普通に家を建てる以外に必要な費用という物が出てきます。

・解体費用

・仮住まいの家賃

・2回の引っ越し

以上の3つが代表的な費用となります。

ちなみに、解体費用というとどれくらい必要かイメージがつきますか?

木造の家の解体費用の目安としては5〜8万円/坪くらいのケースがほとんどです。

30坪くらいの家で、約150万円〜240万円くらいの解体費用が必要になるという感じですね。

どうして費用の差が出るかというと、解体しやすいかどうかという敷地条件や解体の際にどこまで不用品を処分するのか、見積もり金額に差がでます。

敷地条件については広くて重機が入れやすい敷地であれば家を解体しやすいので安くなりますし、反対に敷地が狭くお隣の家がすぐ側に建っている場合は解体しにくくなるので価格が高くなる要因となってきます。

また、敷地に高低差があって重機が入れにくかったり、電線など解体の障害になるものが多い敷地の場合も割高になります。

その他、解体時に中の不用品も処分してくれるのか、それともあらかじめ不用品は全て処理しておく必要があるかどうかでも違いが出てきます。

不用品も処分してくれるかどうかは解体業者によって違いがありますが、仮住まいに引っ越しの際にいらない物は残しておけばいいので、時間と手間を節約したい場合は結構おすすめです。

安心なのが工務店や住宅会社から紹介してもらう解体業者です。

なぜなら、工務店や住宅会社は解体が終わってやっと家を建て始めることができるので、解体は問題なく終わらせるのが大前提となります。

そのため、ある程度対応しっかりした解体業者を紹介する必要がありますし、場合によっては工務店や住宅会社の担当者が問題があったときに間に入って対応してくれることもあります。

現場対応を安心して任せたいという方は、多少割高な場合でもそこは安心料として工務店や住宅会社から紹介の解体業者に解体工事を依頼するのも1つの方法と言えます。

家を建て替える場合は仮住まいの家賃というものが発生してきます。

仮住まいの期間としてはどれだけ家の工事に時間が掛かるかにもよりますが、大体4〜6ヶ月ほどになるケースが多いです。

家の工事期間にプラスして解体や引っ越しなど前後1ヶ月分をプラスするというのが、仮住まい期間のひとつの目安となります。

この際の注意点としては、短期間の仮住まいになるということです。

短期間でも敷金、礼金や仲介手数料が必要となりますし、中には短い期間を貸し出すのを嫌うオーナーさんもいられます。

もし家を依頼した住宅会社が不動産を扱っている場合や仲介業もしている場合は相談してみるのも良いですね。

また、荷物が多い場合はしばらく使わない物はトランクルームを借りて保管しておくのも1つの方法と言えます。

家を解体する前、家が完成してからという2回引っ越しをすることになります。

特に解体や仮住まいはある程度まとまった金額が必要になりますので、総予算の中にしっかり入れておきたいですね。

まとめ

家の建て替えというのは、今の家も我慢すれば住めるものなので、決断するのはかなり勇気がいるものです。

そんな中で建て替えを選んだのであれば、建て替えを選んで本当に良かったと思えるような家にしたいですね。

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この記事を書いた人
勝彦 Katsuhiko

はじめまして、家づくりアドバイザーの蓬田(よもぎた)です。
実は私もココ江原工務店で家づくりをしました。(OBです!)
江原工務店で家づくりを経験した私だからこそ江原工務店の良さを皆さまにしっかりお伝えできると思います。
皆さまの家づくりを全力でお手伝いしていきたいと思っておりますので家づくりでお悩みの方、ぜひご相談をお待ちしております!!

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