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8月の暑い時期にエアコン1台

江原真二

 当社では壁掛けエアコン1台稼働のみで、家中を快適な温度にする住まいづくりに取り組んでおります。

今年も8月に入り暑い日が続いてますね。こんな真夏の暑い日に家一軒を壁掛けエアコン1台で本当に涼しくなるの?と思われている方も多いと思います。しかも電気代が安くなる?ほんとに?と聞かれることも多いですが、まず電気代は確実に安くなります。

通常の家では部屋ごとにエアコンが分かれていて、4LDKや5LDKの一戸建てならエアコンが4台~5台稼働させるようになります。それが1台で済むわけですから間違いなく電気代は安くなります。

ただ、1台稼働をエアコンが必要な時期のみ24時間稼働させることになるので、基本エアコン温度を23度設定で自動運転のままつけっぱなし状態になります。

稼働させるのは夏3ヵ月、冬3ヵ月の合計6か月のみで、要はエアコンがいらない春と秋の快適な温度状態と同じ状態にするような感じになります。家中どこにいてもほぼ温度が均一な状態になりますが、もちろん場所によっては1度~2度ほどの差はあります。

基本的には家中が23度~26度くらいの温度で統一され、どこにいても快適な空間で過ごすことができるので、部屋を一歩出たローカやトイレ、洗面室が熱い!なんてことがなく快適です。

ただ、このエアコン1台で家中をまかなう場合は、どんな条件でもできるということではありません。間取りや坪数、窓の大きさ、断熱性能など、規定をクリアしないと実現することができません。

①家の大きさ  

基本は一戸建てのみになります。坪数で言うと40坪以下程までの家です。二世帯住宅は坪数が大きくなるので、間取りにもよりますが、はじめから2台稼働が基本になります。もしくは1台プラスもう1台を補助運転が必要になります。

②高気密・高断熱

エアコン1台稼働を実現するには、ヒート20G2レベルが基本になります。小田原地域は6地域になりますので、基本暖かい地域です。限りなくG2に近いG1でも可能ですが、G2が理想になります。これからの住まいづくりは最低でもG1レベル以上にすることは必須です。

③窓

断熱性能は壁の断熱材が主に重要と思っている方も多いと思いますが、それ以上に重要なのが窓(サッシ)になります。家中の温度が外に逃げる一番の原因は窓です。エアコン1台でまかなう場合、南側の窓を大きく取り、他の東・北・西の窓はできるだけ小さく取ることが必要になります。またサッシはオール樹脂サッシ、ガラスはペアかトリプルのガス入りになります。窓の取り方で家の性能はかなり変わります。

④間取り

間取りについては基本的にパッシブ設計を取り入れた間取りが理想です。1階と2階の気流をまんべんなく行き渡せるためには吹抜けスペースをとることが必要になります。また、夏の暑い日差しを家の中にできるだけ入れないために、南側の軒を多く出すことや、ブラインドやアウターシェードを利用することも有効になります。

⑤家中の温度を行き渡せる工夫

これは会社ごとに違うと思いますが、いろいろな試験をしながら一番うまくいく方法を考える必要があります。このやり方が最も大事で、当社では独自の方法でおこなっています。

このようにエアコン1台で家中をまかなうためにはいろいろな工夫が必要です。やりつけない会社でやると失敗の原因になりますので注意してください。

私たちは今後できるだけ多くの家を温度差の少ない住まいにしたいと思って取り組んでおります。そのことによってヒートショックや熱中症などで、自宅で亡くなる方が少しでも減れば幸いに思います。

快適で安全な住まいをめざしてがんばります!

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江原真二

江原工務店社長の江原です。
私たちはお客様それぞれの生活にあった家、またお客様がそれぞれ描いている理想の家を 出来るだけ形にしていきたいと思っています。
もしよかったら、あなたの家に対する夢を お聞かせください!!

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