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家の建替え時期

勝彦 Katsuhiko

長年慣れ親しんできた家でも時間が経つにつれて、住むのに不便を感じてしまうこともありますよね。

家の建替えはそれまで住んできた家を壊すことになるので勇気がいります。

でもその分、今の生活で何が不便なのかが明確になっていますし、建替えるならその不満を解消した快適な家にしたいですよね。

建替えの流れ

家を建替える時、まずは全体像をつかむことで、いつ何をする必要があるのかが見えてくるようになります。

特に家の建替えの場合は住んでいる家の解体や引越しなど生活に影響する部分も多いので、建替えの流れを知ることは重要なポイントになってきますね。

「今、ある家を取り壊してその場所に新築の家を建てる」ケースと「敷地の一部に家を建て、その後に今ある家を取り壊す」という2つのケースです。

家を建ててから今住んでいる家を解体する場合は一般的な新築を建てるのとあまり変わらないので、今回は「今ある家を取り壊してその場所に新築の家を建てる」というケースについてお話します。

家の建て替えをする場合、すでに土地は有るので新しい家はどんな家にしたいのか、またどこの住宅会社で家を建てるかという会社選びから始めることになります。

そして住宅会社をいくつか検討し、その中で気に入った会社で間取りを作ってもらうという流れになってきます。

その時に、新築の家を建てるのにどれくらい金額が必要かだけでなく、建替え費用全般を含めた資金計画書も作成してもらうことで建替え計画の全貌が見えてきます。

ここで初めて、家を建替えるのに総額でどれくらい必要になるかの具体的な金額が分かるようになるんですね。

その後、住宅会社を1社に選び、間取りや仕様など家の詳細を決めていくことになります。

ここまで見てきて「今住んでいる家の解体はいつするんだろう?」と疑問が出てくる方もいらっしゃると思います。

家を建て替える場合の解体工事は、打合せをしている家の詳細が決まり、その家が建てられることが確定した段階で解体工事を行うのが一般的です。

具体的には、家を建てるためには法的に問題ないか審査する「建築確認申請」を取得した後に解体工事を行うことになります。

法的な審査の前に家を解体してしまった場合、もし審査が通らないケースがあると家だけ解体した状態になってしまう最悪のパターンも考えられるので、法的に家が建てられることが決まってから家の解体を行います。

そのため、家の解体直前を目処に賃貸住宅に引越しすることになります

その後、家の工事が着工、完成して新居に引越しというのが家の建替えの場合の全体的な流れとなります。

タイミング

家の建替えのタイミングは、ライフスタイルの変化、建物の老朽化という2つが大きなポイントとなってきます。

たとえばライフスタイルの変化に関しては、家族が増えて今住んでいる家が狭くなってしまった、反対に子供が巣立ったのに家が広くて掃除や管理が大変なので最適な広さにした上で快適な家にしたい場合や親御さんとの同居、介護など、今の生活に家の大きさや作りが合わなくなってしまったというのが家の建替えのきっかけになってきます。

また、建物が老朽化してくると、生活環境、特に暑さ、寒さの点で体へのダメージが大きくなってきます。

特に昔の家は気密性が悪く隙間が大きいので、外の暑さや寒さというのが家の中に入りやすい家が多く、それが原因で冷暖房を付けたとしてもあまり効果が無いということもよくあるんですね。

その他、耐震性に不安が有るや台風などの災害に弱い場合など、身体の健康や命を守るという家の役割に不安を感じる場合も家の建替えが視野に入ってきます。

このように、ライフスタイルがある程度固まり、さらには今の家に住み続けることで生活環境のマイナス影響が大きいと感じられる場合、ちょうどよい家の建替えのタイミングと言えます。

時期

土地を購入する場合と家の建替えの場合の大きな違いとして、敷地の詳細情報の違いというものがあります。

土地を購入する場合、たとえばお隣さんとの境界はどこかハッキリしていることがほとんどですし、インフラの整備状況や家を建てるのにどういった工事や許可が必要かは明確にされています。

不動産会社が土地を売るのに「重要事項説明」という敷地状況を詳しく記したものが必要になるので、必要事項は不動産会社が予め調べた上で購入します。

一方、家の建替えの場合は土地の売買がないので、敷地情報に関しては曖昧な部分も出てきます。

たとえば、古い家であればお隣との境界がハッキリしていないというケースです。

どこが境界かは大体分かっているけども、境界杭など明確にどこが境界か分かる物が無いというケースは結構多いです。

このように境界がどこか分かる物が無い場合、どこが敷地の境界がはっきりしていないと、家の法的な完了検査で不合格となってしまいますのではっきりさせる必要があります。

また、下水などのインフラを新しく入れ直す必要があるケースもよくあります。

たとえば下水道の無い地域では浄化槽と呼ばれる敷地内で汚水を浄化する設備を入れる必要があり、昔の家だと近くの水路に垂れ流しをしている場合もあったりなど、曖昧な形で下水処理しているケースも多くありました。

今の時代は汚水処理がしっかりなされていないと家を建てる許可はおりません。

そのため、「インフラの整備に思わぬお金が掛かってしまった」というようなケースもあります。

また、近くに田んぼなどの農地が多い場合だと浄化槽で処理した水を水路に流すのに付近の農家の同意が必要になったりと、いろんな手続きが必要な敷地もあったりします。

もちろん、この辺りは調べるのが難しく手続きに図面も必要となるので自分で対応するのは難しく、家を建てる住宅会社に調べてもらい手続きをしてもらうことが一般的です。

家の建て替えの場合、実際に住宅会社に行って敷地を見てもらい間取りと資金計画書を作ってもらわないと、どのような手続きが必要で家以外にどれくらい費用が必要になるか分かりません。

そのため、家の建替えをしようと思った場合、まずは住宅会社へ行ってみるのが全体像を掴むための一番の近道になります。

その一方で、建替えの場合は長年その場所に住んでいた人だからこそ分かる情報というのもあります。

たとえば、敷地内のどこが日当たり良くて居心地の良い場所なのかも把握しやすいですし、近隣の家に配慮した方がよい場所が有るのか無いのかが分かるのも家の建替えならではの情報と言えます。

また、今の家が寒い、暑いといった生活環境や、間取りで不便に感じているところなど、一軒家に住んでいるからこそ「新しい家ではこうしたい」という判断が付きやすいというメリットもあります。

そのため、家を建て替える場合は家の情報や今思っている不満点を書き出しておくと、実際に家の打合せが始まった時の有効な材料となってくれます。

また、家の建替えの場合、長年住んでいる家に思い入れがあるので壊すのがためらわれることもあります。

そんな場合、今ある家の一部を新居のどこかに使ってあげるのもいいですね。

たとえば立派な柱や梁など構造材がある場合は新居のどこかに使ってみたり、愛用してきた床の間があるなら新居の和室に使ってみたりなど、新しい家に上手く組み入れてみるというのも建替えならではですね。

費用

解体費用や仮住まいの家賃、2回の引越しという3つが代表的な費用となります。

木造の家の解体費用の目安としては4〜6万円/坪くらいのケースがほとんどです。

30坪くらいの家で、約120万円〜180万円くらいの解体費用が必要になるという感じなんです。

どうしてこれくらい費用の差が出るかというと、解体しやすいかどうかという敷地条件や解体の際にどこまで不用品を処分するのか、また解体業者によって見積り金額がかなり違うということが理由として挙げられます。

敷地条件については広くて重機が入れやすい敷地であれば家を解体しやすいので安くなりますし、反対に敷地が狭くお隣の家がすぐ側に建っている場合は解体しにくくなるので価格が高くなる要因となってきます。

また、敷地に高低差があって重機が入りにくい、電線など解体の障害になるものが多い敷地の場合も割高となります。

その他、解体時に中の不用品も処分してくれるのか、それともあらかじめ不用品は全て処理しておく必要があるかどうかでも違いが出てきます。

解体は定価の無いものなので、見積りにバラツキが出やすいという特徴があります。

その理由としては、自社で解体するために使う重機を持っている会社であれば安く解体する事ができますし、重機をレンタルしている会社なのか、また下請けに丸投げしている会社は管理費用を上乗せするというように、解体業者と言ってもいろんな業者が有り、それに合わせ解体費用というのもかなり変わってくるという訳なんですね。

解体という工事は場合によっては近隣の家の塀を壊してしまった・・。傷つけてしまった・・。なんて事も起こります。

そんな時に解体費用が安いだけでしっかりと対応してくれない業者だとすごく困りますね。

解体は近隣に被害を与えてしまう可能性が高いので、工事ももちろんそうですが近隣対応もしっかりした解体業者を選ぶのが重要となってきます。

このような場合、意外と安心なのが工務店や住宅会社から紹介してもらう解体業者です。

工務店や住宅会社は解体が終わってやっと家を建て始めることができるので、解体は問題なく終わらせるのが大前提となります。

そのため、対応がしっかりした解体業者を紹介する必要がありますし、場合によっては工務店や住宅会社の担当者が問題があったときに間に入って対応してくれることもあります。

現場対応を安心して任せたいという方は、多少割高な場合でもそこは安心料として工務店や住宅会社から紹介の解体業者に解体工事を依頼するのも1つの方法と言えます。

次に、家を建替える場合は仮住まいの家賃というものが発生してきます。

仮住まいの期間としてはどれだけ家の工事に時間が掛かるかにもよりますが、大体4〜6ヶ月ほどになるケースが多いです。

家の工事期間にプラスして解体や引越しなど1ヶ月分をプラスするというのが仮住まい期間のひとつの目安となります。

この際の注意点としては短期間の仮住まいになるということです。

短期間でも敷金、礼金や仲介手数料が必要となりますし、中には短い期間を貸し出すのを嫌うオーナーもいるからなんです。

そのため、家賃分よりも余裕をもって費用を見ておきたいですし、解体ギリギリに物件を探すのではなく、少し余裕を見て物件を探しておく方が無難です。

もし家を依頼した住宅会社が不動産を扱っている場合や仲介業もしている場合は相談してみるのも良いですね。

また、荷物が多い場合なんかはしばらく使わない物はトランクルームを借りて保管しておくのも1つの方法と言えます。

引越しは「家を解体する前と家が完成してから」と2回必要になります。

3月など繁忙期を外せば近距離ということもありそれほど引越し費用は掛かりませんが、引越しの際はいくつか手続きが必要になってくるので、忘れずに対応しておきたいですね。

まとめ

家の建替えの場合、まずはどのような流れになるかを頭に入れ、そして住宅会社と上手く相談されることが建替え成功の一番のポイントとなってきます。

家の建替えというのは今の家も我慢すれば住めるものなので、決断するのはかなり勇気がいるものです。

そんな中で建替えを選んだのであれば、建替えを選んで本当に良かったと思えるような家にしたいですね。

ぜひ参考にしていただき、素敵な家を建ててくださいね。

それでは、では。

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この記事を書いた人
勝彦 Katsuhiko

はじめまして、家づくりアドバイザーの蓬田(よもぎた)です。
実は私もココ江原工務店で家づくりをしました。(OBです!)
江原工務店で家づくりを経験した私だからこそ江原工務店の良さを皆さまにしっかりお伝えできると思います。
皆さまの家づくりを全力でお手伝いしていきたいと思っておりますので家づくりでお悩みの方、ぜひご相談をお待ちしております!!

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