間取りをつくるうえで大切なことは、もちろんデザインや見た目も重要ですが、なんといっても長く住む家ですから、使い勝手をしっかり考えて、住みやすく便利で時短を実現する間取りをつくることはとても重要です。
当社では子育て世代の共働きのご夫婦に向けて、時短ができる間取りを標準でご提案内容に組み込んでいます。
時短ができる間取りってどんな間取り?と思っている方も多いと思いますので、少しご説明しますと・・・。
①コンパクトでもスマートな生活動線
生活動線とは生活するうえで人や物が移動する軌跡、方向などを線で結び、効率や快適性を実現させるために考えられて概念です。
とくに家事をする上でそれは重要で、動線が遠回りに設計されていると、時間がかかり家事がはかどりません。しっかりと自分の家事動線を考えた上で間取りをつくることはとても重要です。
家事をする上で考える生活動線は、洗濯動線、調理動線、おそうじ動線、お出かけ動線、おかえり動線の5つになります。
この動線をしっかり考えた間取りは、とてもスムーズに家事をすることができ、毎日の生活の時短を実現します。
②ちょうどいい収納
収納は大きければいいというものではありません。最近はコンパクトな家が多くなっていますので、やたらと収納スペースを大きくすると、快適な寛ぎスペースがとれなくなってしまいます。
ちょうどいい収納とは、その場所に必要なものを、入れるものを考えて必要なだけのスペースを取るということです。収納自体は小さくても、その場所で使うものだけそこにあれば問題ありません。
よく大きな納戸を取ることがありますが、その場合一ヶ所にすべてのものを詰め込むようになるので、使い勝手が悪くなると同時に無駄な動線が増えてしまいます。
ポイントは、使いたい場所に必要なものだけをしまえるコンパクト収納をいくつか用意するということです。
③スモール&スマイルコミュニケーション
家を小さくつくって大きく使う、大切な家族と幸せに暮らすために必要なのは、家の大きさではありません。家の玄関ホールやLDKに面する畳スペースなど、普段はオープンに使い、必要な時には引戸でまじきれるようにつくることで、広い空間を演出できます。
また、家の一番の無駄なスペースは廊下になります。コンパクト住宅の基本はいかに廊下やホールをなくすかで広さの感覚が変わりますので、それもポイントの一つです。
④フレキシブル間取り
将来のことを考え、あらかじめ間取りを変化できるように設計することをフレキシブル間取りと言います。
一番多いフレキシブル間取りは、はじめは大部屋一部屋で使って、子供の成長に合わせて真ん中に間仕切り壁をつくることで二部屋にすることです。
間仕切り壁を付けるだけなので、リフォーム代金もそんなにかからず、工事も2日程度でできるのでとても有効です。
以上が「いくかじの家」の考えですが、これを間取りに取り入れることで、とくに忙しい共働きのご夫婦には時短を実現する家になると思います。
ただでさえコロナウイルスによってステイホームが定着しつつある世の中です。できるだけ家での過ごし方を有意義にすることを家づくりに取り入れていきたいですね!
家づくりがんばりましょう!!