今年も一年間、大変お世話になりました。今年もお施主様や職人さん方、関連業者さんの協力をいただきながら、多くのお施主様にお家をお引渡しすることができました。江原工務店か関わりを持っていただいた皆様に感謝を申し上げます。
江原工務店としては、今年は新しく「富水モデルハウス」をオープンさせることができました。スタッフ一同準備に時間をかけ満を持してオープンしましたので、たくさんのお客様にお越しいただくことができ、江原工務店としても前進の年となりました。
そんな2025年でしたが、建築業界のトピックや今年一年お施主様とのお打ち合わせを通して感じた点についてお話させていただきます。
建築基準法の改正
今年2025年4月1日より「4号特例」の見直しが行われ、建築基準法が大幅改正されました。「4号特例」の見直しについて簡単にまとめると、2階建ての木造新築住宅の構造・省エネ性についてより詳細に審査するようになった、ということです。
これに伴い提出書類が大幅に増え、審査機関による確認申請の大幅遅延が発生しました。そのため今年は一定期間着工のできない期間が発生し、スケジュール調整も難しい年でした。申請業務の遅延はまだ続いており、いまだに審査機関の混乱に収束が見られない状況です。来年は審査機関の混乱も徐々に納まり、申請業務がスムーズに進んでほしいと願うばかりです。
顕著な建築資材・人件費の高騰
建築業界だけに限らないと思いますが、資材や人件費の高騰を顕著に感じる一年でした。住宅建築は多様な資材を大量に使用します。その一つ一つの価格が上昇しているのを肌で感じており、どうしても住宅価格を上げざるを得ない状況となってきています。また来年には金利が上がることも予想されており、より一層負担が増える見通しとなっています。
そのため住宅を建てたいと考えている方は、少しでも早めに動きだした方がよいかと思います。急かすつもりではないのですが、ここ数年の住宅価格の上昇は数年前の上昇幅と比較できないほどになっています。「いつか建てたいな~」と思っている方は、今が具体的に検討する時期かもしれません。
トレンドからの脱却
コロナ渦以降、住宅トレンドが一気に変わりました。間取りでは1階を大きく取った1階完結型の間取りが流行し、外観やインテリアでもグレー色が流行しており、その傾向は今年も続いています。このトレンドは、「合理化」を求めたトレンドと感じます。1階完結型間取りは家事時短のための側面が強く、またグレー色の流行は傷や汚れが目立ちにくいこともその要因の一つです。
昨年ごろまではこのトレンドを意識したお家が多く、外観やインテリアが似てくる傾向がありました。しかし今年に入ると、ゆるやかですがそのトレンドからの脱却が見られるように感じます。必ずしも1階完結型を求めない方や、グレー色を選ばない方なども増えたように感じます。トレンドの人気は根強くありますが、より「自分らしさ」を求めるお施主様が増えているように感じます。
まとめ
簡単ではありますが、建築業界のトピックや今年一年で感じた点についてお話をさせていただきました。建築業界にとっては変化の一年であり、対応に追われた一年でもありました。皆様のおかげで、今年を無事に終えられたことに感謝を感じております。
来年は2月以降、お施主様宅での完成見学会も多く予定しております。江原工務店一同、引き続き頑張っていきますので、来年もよろしくお願いいたします。
