家ができてから失敗したと言う声が多い場所ってどこでしょうか?それは、コンセントの失敗です。
欲しい場所にコンセントが無かったり、コンセントがあっても口数が足りずに結局はタコ足配線に、なんて失敗がコンセントではよく起こってしまうんですね。
また、コンセントはよく使う物なので、「あー、失敗してしまった」という様に印象に残りやすい部分でもあります。
こうしたコンセントの失敗は、コンセントを配置するための注意点を最初に知っているかどうかで失敗するかどうかが変わってきます。
コンセントの失敗を避けるためには、まずはお客様の生活に合ったコンセントの配置にする必要があるんですね。
そこでコンセントの失敗をしないように、家のコンセントの配線を決めるのに必ず知っておきたい知識をご紹介していきたいと思います。
コンセントで多い失敗例
まずはコンセントでよくある失敗とはどんな失敗なのでしょうか?
具体的にコンセントで失敗した方からよく聞く声としては、考えてコンセントの配置を決めたつもりだったけども、コンセントが足りない。やほとんど使わないコンセントがある。家具を置いたらコンセントが使えなくなってしまった。コンセントを多めにつけたつもりだったけども、コンセントが足りずにタコ足配線になってしまったところもある。
このようなコンセントの失敗が多い傾向があります。
では、どうすればこのようなコンセントの失敗を無くすことができるのでしょうか?
図面に家具を配置する
どうして家の図面に家具を配置するのかと言うと、家具を置く位置によってコンセントの位置が決まってくるからなんですね。
例えば子供部屋を例に見てみましょう。
まず、子供部屋には机を置きますよね。
そして、机を置く場所にはコンセントが必要になってきます。
机の上にデスクライトを置くので、近くにコンセントが無いと不便ですよね。
一方で、ベッドを置く場所にコンセントがあったらどうでしょうか?
枕元なら良いですが、ベッドの真ん中あたりにコンセントがあるとほとんど使い物にならなくなります。
その結果使えないコンセントが出てきてしまい、コンセントで失敗したと感じるようになってしまうんですね。(寝る時に枕元で携帯を充電するという方は、ベッドの高さに合わせたコンセントがあると便利です)
これはあくまで子供部屋の一例ですが、せっかく設けたコンセントが使えるのか、それともあまり役に立たないかどうかは、このようにまずは家具をどこに置くか決めることから始まります。
また、家具と同じように図面の中に家電製品を配置してみる方法もとても効果的です。
特にキッチンで使う家電製品は多いので、MAXでいくつ家電を同時に使うかを把握していないとコンセントが足りずにタコ足配線に頼るなんてことも起こります。
家電製品はアース配線が必要な物もあるので、タコ足配線では無くそれぞれの家電専用のコンセントが欲しいですね。
その他にはTV周りもどれだけ機器を繋ぐかでコンセントの口数も変わってくるので、コンセントを配置するだけで安心と思うのではなく、コンセントの口数がどれだけ必要か1度考えて見るのがコンセントの失敗を避けるポイントになります。
その他、家電製品を配置する場合に忘れないでおきたいのが季節家電。
年中使う訳ではないので季節家電の配線は意外と忘れがちですが、実際に使う時になって「置きたい場所にコンセントが無い」なんて事が起きやすいんですね。
特に延長コードで配線を伸ばしたりすると足にコードが引っ掛かることもあるので結構危ないなんてことも。
扇風機や加湿器なんかの季節家電は邪魔にならない置き場所を決め、その近くにコンセントを設けておきたいですね。(動線上に配線があると足が引っ掛かってしまうため、事故の原因となります)
コンセントの失敗を避けるためには、まずは家のどこに何を置くか、これを把握することが重要なんですね。
掃除機用コンセント
掃除機のコンセントを差すなら何処がいいか意識しながらコンセントを配置する必要があります。
「掃除機のコンセントを差すならココとココにあるといいな」と考えながら配置してしていくと、家の隅々までコンセントが配置されて、コンセントをつけ忘れるというミスはほとんど無くなるんですね。
さらに、数メートル以内には必ずコンセントがあるので、いざコンセントを使いたいとなった場合でも延長コードを使わないといけないなんて事を回避する事もできます。
もちろん、充電式のコードレスクリーナーを使うという方もいると思いますが、コンセントの配置を考える時はコード付きの掃除機を使うことを想定すると、満遍なくコンセントが家の中に配置できるようになります。
また、コードレスクリーナーを今使っている人や将来使うかもしれないという方は、掃除機を収納する物入れの中にもコンセントを忘れないようにしてくださいね。
コンセントは目立たない位置に
コンセントの失敗で意外と起こちがちなのが、コンセントが目立ってしまい部屋がゴチャゴチャ見えてしまうという失敗です。
特に目線に近い高さに付けたコンセントはよく目に入ってくるので、部屋がうるさく見えてしまう原因になってしまうことも。
また、ついつい起こってしまうのがスイッチとコンセントの位置がバラバラで、壁をよく見ると不規則に色んな場所にスイッチとコンセントが配置されているという失敗です。
部屋は無駄な線を出さずにいかに綺麗に整えられるかでオシャレに見えるかどうか、広く見えるかどうか違ってきますが、コンセントもできる限りスイッチと揃えた方が綺麗に見えるんですね。
そのため、スイッチ近くのコンセントは上手くスイッチと揃えておきたいですね。
屋外コンセント
コンセントといえば、ついつい家の中ばかり目がいってしまいますが、家の外にもコンセントは必要です。(家の外は屋外コンセントという専用のコンセントを使います。)
エコキュートや給湯器、浄化槽なんかにはコンセントが無いとダメですし、その他にも外にコンセントがあると重宝するケースが多くあります。
例えば、電気自動車などを購入する予定なら、コンセントが駐車場の近くにあると便利ですし、庭をライトアップしたいなと思うなら、外用のコンセントがあると後からでもライトアップ用の照明を取り付ける事ができたりと、コンセントがあることで庭の活用方法が広がるんですね。
さらには屋上や広いバルコニーがあるならコンセントがあると、屋上やバルコニーの用途の幅も広くなります。
特殊な用途でなくても、家の庭にコンセントがあると結構便利ですので、家の庭にコンセントをつけるのも忘れないようにしたいですね。
コンセントの口数
コンセントで意外と失敗してしまうのが、「コンセントを配線したから安心してたけど、実際には2口コンセントでは足りなくて、結局はタコ足配線にしないといけなかった」という失敗です。
先ほど出てきたキッチン周りや、TVやインターネットの周りなんかは2口コンセントでは普通は足りないので、4口コンセントにするなどコンセントの口数を増やしておくのがポイントなんですね。
コンセントの数を増やしたから安心とついつい思ってしまいますが、コンセントの設置箇所が多ければいいという訳ではなく、必要な口数のコンセントが必要な場所に有ることで住みやすい家になります。
コンセントの失敗を避けるためには、家電などが集中してしまう場所や、充電などでよく使うことが予想される場所のコンセントの口数も意識しておきたいですね。
まとめ
コンセントはあらかじめ図面に配置されているので、ついついそのまま家を建てれば安心と思ってしまいますが、実際にはお客様に合ったコンセントの配置に変更する必要があるんですね。
たかがコンセント、されどコンセント。
コンセントの配線をしっかり考えて、コンセントで失敗したなんて事が起こらないようにしてくださいね。
ちなみに、コンセントの追加はそんなに金額がかかる物ではないので、もしコンセントを付けるかどうかで迷ったら思い切って付けておく事をおススメします。