家を建てるなら、みなさんは大きな家と小さな家、どちらの家を建てたいと思いますか?
大きな家のメリット
大きな家のメリットとしては、スペースに余裕があるからこそできる広々とした感じは、大きな家でしかできない魅力的なメリットとなります。
これは大空間という、小さな家の工夫だけでは再現できない、大きな家が持つ魅力と言えます。
やはり大きな家にする場合は、どれだけ大空間を魅力的に見せられるかにこだわりたいですね。
その他に、定期的に人が多く集まる場合も大きな家が求められる場合があります。
親族の繋がりが強く、定期的に人が集まるという場合は、大きな家はやはり魅力的です。
年に一度くらいであれば、家ではなく旅館かどこかに集まるという方法もありますが、親族との繋がりが強く、また本家などでは中々そうはいかないもの。
大きな家であれば誰かを泊めることも事も難しくはないので、色んな状況でも対応できるというのは大きな家の大きなメリットと言えます。
では、大きな家のデメリットは何でしょうか?
例えば、大きな家を建てるためにはある程度の広さの土地が必要ですし、建築費もそれだけ掛かることになります。
また、光熱費や掃除の手間というのも家の広さに比例して大きくなっていきます。
その他には、家はある程度の広さまで固定資産税の優遇がありますが、家が広いとその広さを超える分は固定資産税の優遇はありませんし、将来子供が巣立って夫婦2人になった時に、家の広さを持て余す可能性もあります。
リフォームで家を小さくリフォームする「減築」が増えているように、歳を取った時の広い家というのは負担になることもあるんですね。
また、広い家を建てる場合に必ず意識しておきたいのが、家は広ければ広い程、生活動線を意識した間取りにする必要があると言うこと。
小さな家では多少動線が長くてもそこまで毎日ストレスになるというケースは少ないですが、大きな家で動線が長いと、広い家の中をアッチに行ったりコッチに行ったりと家の中を移動するのも大変。
そのため、大きな家であればあるほど、生活動線については必ず意識してくださいね。
小さな家のメリット
小さな家のメリットしては土地の大きさの影響を受けにくいことが挙げられます。
家自体がコンパクトなので、それほど広い土地でなくても家を建てることができるというのはやはりメリットと言えます。
特に都市部であれば広い土地というのは中々手に入りにくいもの。
敷地内の家以外の部分は駐車場として使ったり、小さくても寛げるような庭にして家の魅力を上げるのもいいですね。
土地の大きさの影響を受けにくく、外部空間を有効活用できる。
これは小さな家の大きなメリットと言えます。
その他に小さな家のメリットを挙げるとすると家の費用が抑えられることが挙げられます。
家の価格は大きく分けて「広さ」と「仕様」によって決まってきますが、「広さ」というのは家の価格で1番大きな影響を持っています。
「坪単価」という言葉も耳にしたことが有る方も多いと思いますが、それだけ家の大きさと価格の結びつきというのは強いんですね。
そのため、家をコンパクトにするというのは家の価格を抑えるのにとても効果的です。
家の大きさを抑えた分、家の仕様や設備に回して家の住み心地を上げるのも良いですし、家以外でも教育費などを充実させるために使うも良いですね。
家を小さくすることで、量より質を大切にした生活になるきっかけになってくれます。
さらには小さな家のメリットとして、家族と程よい距離感を持つことができるようになります。
人との距離が離れすぎないので、会話がしやすくなるんですね。
これは家族だけに限らず、気の置けない友達を呼んで食事などをする時でも、中途半端にお互い離れすぎるよりも膝を付き合わすくらいの距離感の方が、会話がはずむ傾向があります。
距離感が近いと一体感が出やすいんですね。
LDKには必ずしもダイニングテーブルとソファが必要という訳でもなく、あえてダイニングテーブルを無くしてリビングに大き目のローテーブルを置き、周りにグルッと人が集まれるようにしてしまうのも、小さな家を楽しむための1つの方法と言えます。
他には小さい家ながらのメリットとして、掃除がしやすかったり光熱費や税金があまり掛からないことも小さな家のメリットです。
家の面積が小さくなるので掃除の面積も少なくなりますし、冷暖房を使う時のエネルギーも少なくなるんですね。
このように小さな家にもメリットが多くありますが、反対にデメリットは何でしょうか?
小さな家のデメリットとしては、小さな家になればなるほど、家の設計が難しくなることが挙げられます。
大前提として、小さな家と言っても生活する上で人や家具が邪魔で生活しにくいなんてことは必ず避けたいですよね。
生活が不便になってしまうのであれば、下手をすると賃貸住宅と対して差のない家になってしまいます。
そのためには単純に家を小さくするだけでは不十分で、住む人の生活スタイルをよく分かった上で家の設計をする必要があるんですね。
そのため小さな家にするためには、住宅会社や工務店選びが、通常よりも必要になってきます。
その他の小さな家のデメリットとしては、大は小を兼ねますが、小が大を兼ねるのは難しいと言う点です。
例えば、家に頻繁に何人ものお客さんを呼ぶ場合なんかは、やはり小さな家ではLDKに入りきれないということも起こりえます。
人との繋がりは時が経てば経つほど広がりやすいもの。
人を呼ぶのが好きな場合は、LDKだけでも少し広めにしておくと便利です。
またその場合、多く人が集まった時にどう座るかまで予め考えておけるとベストと言えます。
ここまで小さな家について見てきましたが、ではどうすれば住みやすい小さな家にできるのでしょうか?
魅力的な小さな家にするための方法は、居心地の良い場所をどれだけたくさん家の中に作れるかどうかということ。
例えばロフトなど、ちょっと天井が低い空間の方が落ち着きが出たり籠もり感が出ることもありますし、部屋の一角でもちょっとした工夫で落ち着ける魅力的な空間にすることもできます。
大きな家だと籠もり感というのは意外と出しにくく、これは小さな家だからこその大きな魅力と言えます。
このような居心地の良いスペースをどれだけ沢山作れるか。
この辺りを意識するかどうかで、小さな家のクオリティは大きく変わってきます。
まとめ
大きな家にも小さな家にもそれぞれメリット、デメリットがあるので、みなさんが建てたいと思っている家はどんな家かによって大きな家があなたに合っているのか、それとも小さな家が合っているのかが変わってくるんですね。
また、大きな家でも小さな家でも、1番もったいないのはムダなスペースが多く間延びしてしまった家です。
小さな家を目指す場合はムダなスペースというのは極力排除していくことになりますが、大きな家の場合も家が広くなればなるほど、広さに紛れて意外とムダなスペースというのも増えがちになります。
間取りが出来た時、その大きさが適切な大きさなのか一度見直してみる。
この部分があるかないかで、間取りのクオリティは変わってくるんですね。
大きな家でも小さな家でも家の大きさは違えど、まず目指すのは住んだ時の住みやすさです。
ムダなスペースが無いかどうか意識しつつ、それぞれのデメリットができるだけ少なくなるよう意識しておきたいですね。
それでは、また ^^/