こんにちは!
江原工務店の古澤です。
9月の頭に開催させて頂きました、当社新事務所のリニューアル見学会も多数のお客様にお越し頂き、ありがとうございました。
今回の見学会で、新商品「カフェ風の家 -くつろぎ-」の発表となりました。
新しい事務所はこの「カフェ風の家」の仕様で造っておりますので、同時にお客様に体感して頂く事も出来ました。
昨今の”おうち時間”で注目されています、お家を居心地のいい空間にしよう!といった風潮にはカフェ風の家はぴったりの商品となっております。
以前から当社で使用している珪藻土の壁が標準仕様となります。
珪藻土の壁は湿度を調整(調湿性)する性質がありますので、性能面でももちろんですが塗り壁の温かい雰囲気は見た目的にもお部屋の中を居心地のいい空間にしてくれます。
また今回初採用となったオークの無垢床ですが、無垢の温かい雰囲気を残しつつも古材っぽいカフェっぽい雰囲気に一役買ってくれています。
またその他、当社のBasic仕様等との大きな違いが外壁です。
通常ではサイディング材を標準としておりますが、新商品のみリシン吹付が標準となります。
そこでサイディング材と吹付仕上げとの違いを見ていきましょう。
サイディングとは?
そもそもサイディングとは、外壁の仕上げに使う材料の一つで現在最も普及している外壁材といっても良いかもしれません。
材質としてはセメントや繊維質で出来ているものや、金属系のもの、木質のもの等多岐にわたります。
当社の標準のサイディング材はセメント系の窯業サイディングです。
一般的にサイディングというと、こちらの材料をイメージして頂いて問題ないかと思います。
あらかじめ工場で生産されたパネルを現場で張り合わせていきますので、施工が簡単でその分、費用を抑えることができます。
耐水性や耐天候性に優れていますし、工業製品ですので品質が安定しているのも特徴です。
サイディング材の一番のメリットはデザインの豊富さにあります。
塗り壁風の物、タイルっぽい物、木目の物などなど、色や柄の種類が多いですので好みのデザインを実現しやすい材料です。
ただ、デメリットとしてはパネルを貼り合わせていく工法上、どうしてもつなぎ目の部分にコーキングというゴム状の物が走ってしまいます。
サイディングのお家を眺めてみると必ず何か所か線がピーっと入っているかと思います。
それがコーキングです。サイディングのデザインや貼り分けによっては目立ちやすくなってしまいますが、材料の性質上致し方ない部分ではあります。
コーキングが目立たないデザインの物にしたり、雨樋で隠れるようにデザインしたりすることである程度回避することも出来ます。
またコーキングの部分が比較的一番傷みやすいですので、定期的なメンテナンスを怠ると雨水侵入のリスクが高くなります。


リシン吹付とは?
リシンの吹き付けとは砂利等と塗料を混ぜて加工したものを、モルタルなどで下地処理した外壁面に吹き付けていく方法の事を言います。
細かな凹凸があり、触るとザラついていて砂壁風の仕上がりになっているのが特徴です。
モルタルや塗膜のみで仕上げた外壁に比べ、プラスしてリシンを吹くことによって、リシンには通気性や透湿性能がある為、家を長持ちさせるメリットもあります。
また前述のサイディング材と違いその場で吹き付けていく方法になる為、継ぎ目が発生しないのも特徴です。
継ぎ目を気にすることなくデザイン出来ますので安心です。
サイディング材の継ぎ目がどうしても気になる場合は、吹付や塗り壁を選択されるのがおすすめです。
リシン材のデメリットはひび割れが発生しやすい事です。
サイディング材の場合はコーキングの目地部分がありますのでひび割れが起こりにくいですが、リシン材は下地に直接吹き付けていますので、下地や木材が動くことによって仕上げであるリシンの部分が割れてくる可能性があります。
ひび割れも大きくなってしまうと、そこから雨水が侵入するリスクが高まりますし、美観も損ねてしまいますよね。
また、サイディング材等に比べ多様なデザインを選択する事も難しいですので、やりたいデザインがある場合にはサイディング等と併用しながらデザインしていく方法もあります。

まとめ
外壁材にはそれぞれ良し悪しがあります。
どのような材料を使っても完璧なものは存在しません。
デザインなどご自身の好みを優先するか、メンテナンス性など将来的な物を重視するか、見極めるポイントはいくつかあると思います。
建物形状や立地、ご自身の生活スタイルによっても変わってくると思いますので、迷った場合はお気軽にご相談して下さい。
お問い合わせはお電話や、当社HPよりお願い致します。
9月よりHPもリニューアルしております。
是非一度ご覧になってみてください!